近年、メガネやコンタクトレンズをインターネットで手軽に購入する方が増えています。しかし、度数が本当に自分に合っているのか分からず、使い続けているケースも少なくありません。合わないメガネやコンタクトレンズを使い続けることは、目の疲れや不調、さらには思わぬトラブルを引き起こす原因となります。今回は、度数が合っていないことで生じる問題や、自分に合ったレンズを正しく選ぶためのポイントについて説明いたします。

なぜ度数の合わないメガネやコンタクトレンズは危険なのですか?

なぜ度数の合わないメガネやコンタクトレンズは危険なのですか?

度数が合っていないメガネやコンタクトレンズを使い続けると、目の健康に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。特に多いのが、目の疲れや違和感、充血といった症状です。度が弱すぎれば、無理にピントを合わせようとして目の筋肉が常に緊張し、疲れやすくなります。逆に、度が強すぎる過矯正(かきょうせい)は、目の筋肉が不必要に働き続けるため、眼精疲労や頭痛、肩こりなどの全身の不調に繋がることもあります。

また、コンタクトレンズは、度数だけでなくBC(ベースカーブ)と呼ばれる目のカーブに合ったものを選ぶ必要があります。目の形状に合わないレンズは、目に傷をつけたり、酸素不足によるトラブルを引き起こすリスクを高めたりするため、非常に危険です。

インターネットでの購入が増えているのはなぜですか?

インターネットでの購入が増えているのはなぜですか?

インターネットでメガネやコンタクトレンズを購入する方が増えている背景には、その手軽さと価格の安さがあります。店舗に足を運ぶ必要がなく、自宅にいながらにして多くの種類の中から好みのものを選べるのは大きなメリットです。また、実店舗よりも低価格で販売されていることが多いため、費用を抑えたい方にとっては魅力的に映ります。

しかし、これらの利便性の裏には、自分に合っていない商品を選んでしまうリスクが潜んでいます。自己判断で度数を選んでしまい、不調を感じてから眼科を受診するケースが増加しています。特に初めてメガネやコンタクトレンズを購入する方や、久しぶりに買い替える方は注意が必要です。

過矯正はどのような症状を引き起こしますか?

過矯正はどのような症状を引き起こしますか?

過矯正とは、本来必要な度数よりも強い度数のメガネやコンタクトレンズを使用することです。これにより、目は過剰にピントを合わせようと働き続け、様々な不調を引き起こします。

  • 眼精疲労
    目の筋肉が常に緊張しているため、目の奥の痛みやかすみ、まぶしさなどを感じやすくなります。
  • 頭痛・肩こり
    目の疲れが原因で、首や肩の筋肉が凝り固まり、頭痛を引き起こすことがあります。
  • 吐き気やめまい
    視界が不自然になることで、自律神経のバランスが崩れ、吐き気やめまいを感じることもあります。
  • 視力低下
    度が強すぎると、一時的に遠くがよく見えるようになりますが、長期的には目の機能に負担をかけ、かえって視力が低下する可能性も指摘されています。

度数が合っているか確認するにはどうすれば良いですか?

度数が合っているか確認するにはどうすれば良いですか?

度数が合っているかどうかを自分で判断するのは難しいため、専門家による定期的な検査が不可欠です。

  • 眼科医での検査
    眼科医は、視力だけでなく目の健康状態も総合的に診察してくれます。目に傷がないか、病気が隠れていないかなどを確認した上で、最適な度数やコンタクトレンズの種類(BC)を処方してくれます。
  • メガネ店での視力測定
    信頼できるメガネ店では、専門のスタッフが丁寧に視力測定を行い、最適な度数やレンズの提案をしてくれます。

これらの検査は、自覚症状がなくても年に一度は受けることをお勧めします。特に、見え方に違和感を覚えたり、目の疲れがひどいと感じたりした場合は、すぐに当院にご相談ください。

まとめ

手軽さや価格の安さから、インターネットでメガネやコンタクトレンズを購入する方が増えていますが、度数の合っていない商品を使用すると、目の疲れや頭痛、さらには目のトラブルに繋がるリスクがあります。特に過矯正は、全身の不調の原因となるため注意が必要です。メガネもコンタクトレンズも、必ず眼科医で目の健康状態をチェックし、自分に合った度数を処方してもらうことが、目の健康を守る上で最も重要です。自分に合ったレンズを正しく選び、快適で健やかな視生活を送りましょう。

よくある質問(Q&A)

Q: 市販の老眼鏡を自分で選んでも大丈夫ですか?
A: 市販の老眼鏡は左右同じ度数で作られていることが多く、両目の視力に差がある場合や乱視がある場合は目に負担がかかる可能性があります。眼科での検査を受け、ご自身の目の状態に合った老眼鏡を作ることをお勧めします。

Q: 以前のコンタクトレンズの度数と同じものをネットで購入しても良いですか?
A: 目の状態や視力は日々変化するため、以前の度数が現在も最適であるとは限りません。特にコンタクトレンズは、目のカーブ(BC)も考慮する必要があるため、眼科で定期的に検査を受けることが大切です。

Q: 過矯正になると、近視が進むって本当ですか?
A: 過矯正は、一時的に遠くがはっきり見えますが、不必要に目の筋肉が緊張し、目に負担がかかります。近視が進行するという直接的な科学的根拠はまだありませんが、目の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、避けるべきです。

Q: メガネとコンタクトレンズの度数は同じで良いですか?
A: メガネとコンタクトレンズでは、目からの距離が異なるため、最適な度数も異なります。コンタクトレンズは、メガネよりも弱い度数になるのが一般的です。必ずそれぞれに合った度数を眼科にて処方してもらいましょう。

Q: 目の疲れを感じたら、どうすれば良いですか?
A: 目の疲れを感じたら、まず目を休ませることが大切です。遠くを見たり、目を閉じたりする時間を設けましょう。また、温かいタオルなどで目の周りを温めるのも効果的です。症状が続く場合は、度数が合っていない可能性も考えられるため、当院にご相談ください。

院長より皆さまへ

毎日治療していると以外に多いのがメガネやコンタクトレンズの度数が合っていない方が多いことです。
特に若い方の場合、強い度数のメガネやコンタクトレンズが処方されており、これが眼精疲労の原因となっている場合が多く見られます。当院では熟練したスタッフが最適なメガネやコンタクトレンズの処方をしますのでお気軽にご相談下さい。

この記事の監修医師

葛西のあおば眼科 院長 小林 史明

監修医師

院長 小林 史明

認定医・所属学会