皆さまからの素朴な目に関する疑問・質問にお答えするQ&A集を作成しました。皆さまのお役にたてば幸いです。

急に白目が真っ赤に充血しました。何か悪い病気のサインでしょうか?
多くは、白目の毛細血管の破綻による出血です。この場合、視力障害や痛みなどの症状は伴いません。ただ、炎症や傷などによる充血の場合もあるので、念のため受診をおすすめします。
特に不自由ないのですが、先日行った健康診断で視力低下を指摘させれました。
健康診断における視力検査は、本来の患者さんの視力より悪くなるケースが見られます。これは、視力検査の機械や手技によりある程度は避けられない事実です。もちろん、病気が隠れている場合もあるので、眼科でのしっかりした検査をおすすめします。
コンタクトレンズは、何歳ぐらいから始めても言いのでしょうか?
当院では、中学生以上とさせていただいております。 何と言っても大事なのは、お子様の目の健康を守ったうえでのコンタクトレンズ処方ですので、当院では、責任を持って高品質なレンズを処方させていただきます。
目に傷がついているかもしれないのですが、すごく心配です。
目の傷にも程度は様々です。黒目の表面は非常に敏感なので、少しでも傷がつくと痛みを感じます。 微細な傷であれば、適切な点眼薬の仕様により1両日中に治ることも珍しくありません。充血や痛みがある場合は、早めの受診が一番です。お気軽にご相談ください。
いつからコンタクトレンズ装用できますか?
お子さまですと、中学生以上のお子さまでしたらコンタクトレンズ装用は可能です。視力、目の状態によってはコンタクトレンズの処方ができない場合がございますのでご了承願います。
初めてコンタクトレンズ処方で装用の練習は行ってもらえますか?
コンタクトレンズが初めての方は、装用練習も当院で行っております。装用練習の時間も必要となりますので、診療時間の1時間前までにご来院をお願いしております。
コンタクトレンズ処方箋のみ発行は行えますか?
患者さまの年齢、ご希望によりコンタクトレンズ処方箋のみ発行できる場合もございますのでご相談ください。
結膜炎だと思い市販薬をつけていますが、なかなか良くなりません。
通常の細菌性の結膜炎であれば、市販薬でも十分効果があると思いますが、ウィルス性のものであったり、あるいはアレルギー性のものであれば、多く出回っている抗菌の市販薬では効果がありません。
特にウィルス性の場合、周りに移してしまう可能もあるので、早めに眼科専門医を受信しましょう。
頻繁にものもらいになるのですが、何が原因でしょうか?
ものもらいは、目の表面のばい菌によって引き起こされる感染症です。 人間の目の表面は、基本的にばい菌だらけですが、通常、そのばい菌ではものもらいにはなりません。
ところが、不規則な生活や寝不足、あるいは風邪などで体調が悪く、ばい菌に対する抵抗力が低下していると、そのばい菌をやっけることができませんので、腫れてしまいます。
それを、ものもらいと言います。
なるべく、ものもらいにならないためには、やはり、普段からの規則正しい生活が重要となります。
花粉症の目薬ですが、どうして、1日4回も使用しないとだめなのでしょうか?
患者さんにとって一番、楽な目薬は、たとえば1回目薬をすると、何日間もかゆみが抑えられるような目薬でしょうが、現実問題、そのような目薬は存在しません。
長く効くということは、それだけ、長い間、副作用への懸念も生じますので、逆に言うと数時間しか聞かないような目薬は、副作用という点から言うと安心な薬が多いことになります。
日常生活で、コンタクトレンズだけではなく、どうしてメガネも必要なのでしょうか?
コンタクトレンズで、目に傷がついたりアレルギー症状が出た場合は、コンタクトを中止しなくてはなりません。また、なるべくコンタクト装用時間は短いほうが望ましいので、たとえトラブルがなくても家の中では、なるべくメガネで過ごすことを推奨します。特に中高生の場合、目の表面の発達が不十分ですから、親御さんが、このことを注意してあげるようにしてあげてください。
どうして、自覚症状もないのに糖尿病だと定期的な眼底検査が必要なのでしょうか?
糖尿病による目の合併症は、眼底出血ですが、初期から中期にかけては全く自覚症状がありません。逆を言うと、自覚症状がでた場合は、かなり、病期が進んでいる場合がほとんどです。 もし、そうなってしまうと治療がかなり辛くなったり、視力を回復させることが困難となります。 私たち眼科医は、患者さんの年齢や糖尿病の状態によって、どれぐらいの感覚で通院するか判断しております。
はやり目の診断は、眼科ではどのように診断するのですか?
通常、はやり目の場合は、非常に特徴的な所見がでます。また、耳の前のリンパ節が痛くなったり喉の痛みも出ますので、そう言った臨床的初見だけで「はやり目」と診断をする場合もありますが、当院では、綿棒でまぶたの粘膜をこすりそこにウィルスがいるかどうか生化学な検査をして診断を行っております。
視界の中にゴミのようなものが動いて見える(飛蚊症)で眼科に来ましたが、特に問題もなく治療の必要もないと言われました。大丈夫か心配です。
飛蚊症の多くは、目の中にできた生理的な(加齢による)濁りが原因です。
これは、点眼薬や内服を続けても無くなるわけではありません。
多くは段々小さくなって1回視界から消えます。その後、時々同じようなものが現れるという経過をたどります。
治せるものでも、治す必要があるものでもありません。
ただ1つ注意するのは、もし、その飛蚊症がひどくなったり、また、ゴミのようなものが大きな影になったりなど、あきらかに変化が生じたときはこの限りではありませんので、早急に眼科で精密検査を受けてください。
ものもらいで、1日3回しっかり目薬を付けていますが数日経っても治りません。大丈夫か心配です?
ものもらいも程度によっては点眼だけでなく飲み薬が必要になるケースがあります。
点眼回数も1日6回程度必要な場合もあります。
ものもらいができている場所や程度によって治療方針は変わってきますので、治りが遅いと感じた際には、お気軽にご相談ください。
花粉症でかゆくてこすっていたら酷くまぶたが腫れて痛みだしました。どうすれば良いでしょうか?
良くあるのですが、花粉症で擦ったときにまぶたが感染を起こして、いわゆるものもらいを併発してしまうことがあります。
この場合は、ものもらいの目薬と飲み薬を処方しますが、気をつけなければいけないのは、花粉症の目薬の中には、ものもらいを悪化させてしまうものもありますので、早めに眼科専門医のアドバイスを受けるようにしてください。
子供の視力が0.3でそろそろメガネが必要と言われました。一体どれぐらいからメガネをかけなければ行けないのでしょうか?
一概に視力がいくつになったらメガネというような線引をするのは難しいと思います。
原則的に本人が、不自由を感じなければメガネの必要はないと思いますが、登下校や自転車など公共の交通機関の中においては、やはり視力低下はあぶないと言わざるをおえません。
メガネをかけることによって近視が進むことは100%ありませんので、お母様の考えで早くからメガネをかかけさせる例も多く見られます。
また、小学校高学年や中学生では、いくら本人が見えるといっても視力低下は事業中の勉学にかなり支障をきたしますので、メガネが早めに必要な場合もあります。とわ言ってもケースバイケースですので、当院では、私と本人と親御様との3人でよく話し合ってメガネの必要があるかないかを判断しております。
子供が小児科で花粉症の目薬を付けていますが、かゆみが治まりません。
やはり、お子様一人一人で花粉症の状態や炎症などは違いますので、それに見合った薬をいくつか組合わせて使わないとなかなかかゆみは治まりません。
早めに専門性の強い眼科での処方をおすすめします。
コンタクトレンズの定期検査で痛くもかゆくもないのに傷があると言われました。そんなことあるんでしょうか?
コンタクトレンズは、目にとって100%安全なものではありません。 全く症状がなくても傷ができることは珍しくありません。 定期検査の大事な所は、そのような早期の傷を見つけて早めに治療することです。 逆に言うと痛みの伴うような場合は、かなりひどい傷ができている場合が多いです。
子供が結膜炎になりました。眼科で”うつるものでは無いです。”と言われました。大丈夫でしょうか?
多くの患者さんは、結膜炎はうつると思われていますが、うつる結膜炎はごく一部のウィルス性の結膜炎です。 ウィルス性の場合、特徴的な所見がでますので、逆にそのような所見がなくドクターのほうからその旨を注意するように指導がなかったのであれば、うつるものではないので心配する必要はありません。
最近、ひどい疲れ目を自覚します。どうですれば良いでしょうか?
非常に難しい質問だと思います。 こういうケースは、パソコンを長時間使用している方に多いのですが、それは、仕事上、避けられない場合が多く根本的な解決策にはなりません。 年齢的に老眼の初期症状を伴うのであれば、メガネ仕様によって軽減される場合もありますが、20歳台の場合は、メガネの必要なく仕事以外でのスマートフォンなどの使用を控えることが予防的な方法です。ドライアイなど合併している場合は、点眼やくの使用によってかなり症状が緩和される場合もあります。また、軽い遠視や乱視がある場合、もしくは使っているメガネの度数が強すぎる場合は、メガネの使用や調整が効果的です。
パソコン見る時間が多いのですが、すごく目が乾きます。どうしてでしょうか?
モニターを見ていると、どうしても瞬きが減ってしまいます。目は瞬きのたびに表面の涙が新しくなり乾きを防ぐようにできています。 特に冬場は暖房で乾燥しますので、専用の点眼薬の使用が好ましいと思います。
子供は、普段用と勉強用のメガネを複数持ったほうが良いのでしょうか?
特にその必要はありません。かえってメガネを使い分けることは良くありませんので、1つのメガネで十分です。
はやり目で治療をしました。もう、充血や目やには止まりましたが、少し視力が落ちたような気がします。
はやり目(アデノウェルス結膜炎)の場合は、黒目の表面に一時的に濁りを生じる場合があります。 これが、視力低下の原因です。徐々に消失していきますので心配ありません。 気になる場合は、再度、眼科を受信してください。
時々、自分の意志とは関係なしにまぶたがピクピクと痙攣します。どうしてですか?
これは、特に悪い病気ではなくストレスや過労、寝不足などが原因となります。 そのままにしておいて、程なく収まりますので特に心配はありませんが、長く続くようであれば眼科を受信してください。
スマートフォンを使いだしてからどうも目の調子がよくありません。どうしてでしょうか?
スマートフォンは、簡単に言うととても小さなパソコンです。
便利なので、ついついデスクトップやタブレットなどを使わずに、全てのネット検索をスマートフォンで行えば、それだけ目には負担がかかります。 なるべく自宅では、スマーフォンの使用を控え大きな画面のタブレットを使うようにしてください。 スマートフォンは、あくまでも外出時の使用に控えましょう。
白内障が進行するとどういう症状がでるのですか?
初期の場合は、眩しく見えたり時々霞んだりする程度ですが、ある程度進行すれば常に見えづらく感じてきます。 もちろん、白内障だからといってすぐ手術しなくては行けない訳ではありません。 多くの場合、目薬を使って病状の進行を抑えるか、仮に進行してしまいかなり視力的に不自由を感じるようになれば、それからの手術で問題ありません。 放置したからと言って手遅れになることもありません。 ただ、泊内情の中には非常に進みやすいタイプや放置した場合に合併症がでるものもありますので、白内障かなと思ったら一度、専門医の受診をおすすめします。
子供が風を引いて目も充血してめやにもでてきました。どうしてですか?
通常の風邪の場合でも抵抗力が落ちるので、軽い結膜炎を合併することはありますが、一つ注意しなければ行けないのは、はやり目(プール熱)です。 この場合は通常の風邪と違って強い伝染力を持っています。 お友達やご家庭で移ってしまっては大変です。 はやり目の診断は、小児科でも眼科でも専用の検査キッドがありますので、ご心配の時はいつでも相談してください。