ドライアイとは?

ドライアイ(乾燥性角結膜炎)は、涙液(なみだ)の分泌が少なかったり、または、涙液の安定性が悪いことから、角膜(黒目)が乾燥して角膜にキズがついたり不快な症状が生じる疾患です。 日本のドライアイ人口は800万人とも言われ、特にコンピュータを使う現代人や、高齢者、女性に多い傾向にあります。

ドライアイの症状

ドライアイの症状は下記のような目の症状があります。

ドラアイの症状の写真

花粉症(かふんしょう)とは?

私たちの体には、外界の抗原(アレルゲン)に対して防御するメカニズム(免疫反応)が備わっています。
この免疫反応(めんえきはんのう)が過剰に起こり、かゆみや腫れなど人体に悪影響を与える状態を「アレルギー」といいます。
アレルギーの中で、代表的な「花粉症」は、スギやヒノキ(木の花粉)、カモガヤやブタクサ(草の花粉)と言った花粉に対するアレルギー反応が起こる現象を言います。
近年特に多く見られるアレルギーは、スギ花粉による季節性のアレルギーが「花粉症」の代名詞となっています。

花粉症の症状

花粉症の症状は下記のような目の症状があります。

花粉症の症状写真

花粉症(かふんしょう)の治療薬とは?

花粉症の治療薬に用いる点眼液とその種類についてご説明をいたします。

スギ花粉のイメージ写真

今年も花粉症の季節がもうすぐ到来します。
花粉が飛んでからの対策では、苦しい日々を過される方もいることが予想されますので早めの準備をおすすめいたします。
当院では、皆さまのライフスタイルに応じたお薬の処方やアドバイスを行わせていただきます。眠くなりにくい花粉症のお薬処方や点鼻処方などお気軽にご相談下さい。

花粉症の治療薬に用いる点眼液とその種類

(1) 点眼薬(目のかゆみに効く)
(2) 点鼻薬(鼻水に効く)
(3) 内服薬(目と鼻の両方に効く、症状が出る前に使うと、予防効果もあります。)

薬のタイプによる違い

(a) 抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬
(b) 抗ヒスタミン薬+ステロイド薬配合薬
の2種類が主流です。簡単に以下にそれぞれのタイプについて説明をいたします。

(a) 抗アレルギー薬 かゆみの原因物質(ヒスタミン)の発生を予防します。即効性はあまりありません。 効果が出るのは飲み始めてから数日から2週間かかると言われています。 このタイプに分類される薬剤としてアルギノン点眼液、パタノール点眼液などがあります。 特徴としては、もともとアトピー性皮膚炎などの方が長期に渡り飲み続ける方のために設計されているので長い期間使えます。 眠気もあまりでません。花粉症のシーズンが始まる2週間ほど前から点眼や内服を始めて、花粉症を予防してください。 また、一旦かゆみが収まったからといって中止すると、また飲み始めて効き始めるまでに時間がかかるので、シーズン終了まで継続することをお薦めします。

(a) 抗ヒスタミン薬
出てしまったかゆみの原因物質(ヒスタミン)が体の中で悪さをするのを押さえます。 このタイプのお薬には即効性があります。点眼薬ではリボスチン点眼液、ザジデン点眼液などがあります。内服薬ではアレグラ、ジルテック、ザジデン、アレジオン・・など多数あります。 内服薬は眠くなるものもありますが一昔前のお薬よりもはるかに眠くならないようになっています。 どうしても眠くなってしまう方は、睡眠前に服用することをおすすめしますが、このなかでも眠気の誘発が弱めの薬(例:アレグラ)を服用することもお勧めです。(点眼液でも、「眠くなる・・」という方もいます)。
当院では眠くならない内服薬の処方も可能ですので、お気軽にご相談下さい。

(b) 抗ヒスタミン薬+ステロイド薬配合薬
症状がひどい人に使います。「ステロイド!」と聞くと「怖い」「危ない」という反応を示される方が多いですが、用法用量を守れば危険はありません。 ですが、長期(一年間使うなど)の使用はお薦めできません。 症状を早く抑えたいとき、症状がひどくて我慢できないとき、など、その効果にはすばらしいものがありますから、必要なときだけ使用するのがいいでしょう。 また、ステロイドと言っても、その種類は「ピンからキリ」であり、弱いステロイド:0.1%や0.02%フルメトロン点眼液などは、用法用量を守る限り、ほとんど危険性はありません。 しかし、副作用が出る可能性も少ないとは言え確かにありますので、医師の診療と検査を定期的に受けながら使用する必要があります。

白内障(はくないしょう)とは?

眼の中でレンズの役目をしている水晶体(すいしょうたい)が白く濁ってくる為に、すりガラスごしに見ているような白くかすんだ視界になり、症状が進むと日常生活が困難になっていきます。一番多いのは老化によって起こる老人性の白内障です。

白内障の症状

白内障の症状は下記のような目の症状があります。

白内障(はくないしょう)の症状写真

翼状片(よくじょうへん)とは?

翼状片とは、目頭側の結膜から角膜にかけて、赤みを帯びて盛り上がった膜が広がってくる病気です。
三角形で翼のように見えることからこの名があります。50歳以降の中高齢者に多くみられます。
最初はあまり気になりませんが、疲労が重なるとゴロゴロした感じがします。
翼状片が広がって瞳孔(どうこう)まで覆うと、視力が低下することがあります。 また、目の外傷や熱傷、化学眼外傷、角膜潰瘍などの回復過程で、翼状片に似た病状が出現することがあります。これを偽翼状片と呼びます。治療は翼状片に準じて行われます。

翼状片(よくじょうへん)の症状

翼状片(よくじょうへん)の症状は下記のような目の症状があります。

翼状片(よくじょうへん)の症状写真

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)とは?

まぶたには、まつ毛の根元などに脂分を出す孔(皮脂腺・汗腺)があります。
この部分が細菌(黄色ぶどう球菌など)に感染し、化膿性の炎症を起こしたのが麦粒腫という病気で、「ものもらい」と呼ばれることもあります。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)の症状

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)の症状は下記のような目の症状があります。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)の症状写真

充血(じゅうけつ)とは?

目の充血(じゅうけつ)には、結膜の炎症(結膜炎)による「結膜充血」と、ぶどう膜炎(まくえん)や急性緑内障(きゅうせいりょくないしょう)などの眼球の中の病気による「強膜充血(毛様充血)」があります。 目の充血で痛みがある、目に不快感が続く場合は、すぐ眼科で診てもらいましょう。
目の充血で痛みがない場合は、まずはゆっくり目を休めましょう。

充血の症状

充血(じゅうけつ)の症状は下記のような目の症状があります。

充血(じゅうけつ)の症状写真

結膜下出血 (けつまくかしゅっけつ)とは?

結膜下出血とは、結膜(白目の表面の薄い膜)の小さい血管が破れて出血したもので、白目部分がべったり赤く染まるものです。
出血は小さな点状のものから、斑状、時に白目全体が真っ赤になるものまであります。
多少、目がごろごろしますが、ほとんど痛みやかゆみ、目やになどの症状は伴いません。また、目が見えにくくなったり、視野が狭くなったりすることもありません。
普通1~2週間で自然に吸収されて、きれいな白目に戻ります。
なかには2~3ヶ月かかることもありますが、出血は必ず吸収されますので心配いりません。

結膜下出血 (けつまくかしゅっけつ)の症状

結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)の症状は下記のような症状があります。

結膜下出血 (けつまくかしゅっけつ)の症状写真