秋は過ごしやすい季節ですが、なぜか目のかゆみや充血、涙目に悩まされることはありませんか。
春のスギやヒノキ花粉症はよく知られていますが、実は秋にも特有のアレルゲンによって引き起こされる「季節性アレルギー性結膜炎」が存在します。
今回は、秋の目の不快感の主な原因であるアレルギー性結膜炎に焦点を当て、その原因から対策、治療法までをご説明します。
秋にも花粉症はありますか?

はい、秋にも花粉症はあります。春のスギやヒノキが有名ですが、秋にはブタクサ、ヨモギ、カナムグラといったキク科の植物の花粉が主なアレルゲンとなります。
これらの植物は背が低く、道端や空き地など身近な場所に生えているため、気づかないうちに花粉を吸い込んでいることが多いのです。
風に乗って広範囲に飛散するため、原因植物が近くになくても症状が出ることがあります。
どんな症状が出たら注意が必要ですか?

アレルギー性結膜炎の代表的な症状は、なんといっても「強い目のかゆみ」です。
他にも、以下のような症状が見られます。
- 目の充血
- サラサラとした水っぽい目やに
- 涙が止まらない(流涙)
- まぶたの腫れ
- 目がゴロゴロする異物感
これらの症状は両目に現れることがほとんどです。
くしゃみや鼻水といった鼻炎症状を伴うことも多く、風邪と間違われることもありますが、熱が出ないのが一つの特徴です。
症状を和らげるために自分でできることはありますか?

眼科を受診するのが一番ですが、日常生活で症状を悪化させないためのセルフケアも重要です。まず、アレルゲンである花粉から目を守ることが基本となります。
- 外出時にはメガネやサングラス、つばの広い帽子を着用する。
- 帰宅時には、玄関先で衣服や髪についた花粉をよく払う。
- 帰宅後はすぐに洗顔やうがいをし、可能であればシャワーを浴びる。
- 洗濯物や布団は外に干すのを避け、室内干しや乾燥機を利用する。
- 空気清浄機を活用し、室内の花粉を除去する。
目がかゆい時に強くこすってしまうと、結膜を傷つけたり炎症を悪化させたりする原因になるため、避けてください。こすらずに目を軽く押すように圧力をかけて対処してみてください。
眼科ではどのような治療が行われますか?

眼科では、まず問診や診察でアレルギー性結膜炎かどうかを診断します。
治療の基本は、抗アレルギー点眼薬の使用です。この目薬には、かゆみの原因となるヒスタミンの働きを抑える効果や、アレルギー反応自体を抑制する効果があります。
症状が強い場合には、炎症を抑えるためのステロイド点眼薬が処方されることもあります。
コンタクトレンズを使用している方は、症状が出ている間は装用を中止し、メガネに切り替えるなどが必要になります。
市販の目薬を使っても良いですか?

応急処置として市販のアレルギー用目薬を使用すること自体は問題ありません。しかし、市販薬を長期間使い続けることはお勧めできません。
症状が改善しない場合や、充血やかゆみが悪化するような場合は、アレルギー以外の病気(例えばウイルス性結膜炎など)の可能性も考えられます。
自己判断で対処せず、正確な診断と自分の症状に合った治療を受けるために、必ず眼科専門医に相談してください。
まとめ
秋に起こる目のかゆみや充血は、ブタクサなどを原因とする季節性アレルギー性結膜炎の可能性があります。症状を和らげるためには、花粉を避けるセルフケアを心がけると共に、症状が続く場合は決して我慢せず、早めに眼科を受診することが大切です。適切な治療を受けて、快適な秋を過ごしましょう。
よくある質問(Q&A)
Q:アレルギー性結膜炎の症状があるとき、コンタクトレンズは使えますか?
A: 症状が出ている間のコンタクトレンズの使用は、症状を悪化させる可能性があるため推奨されません。レンズがアレルゲンを保持してしまったり、目の炎症を強くしたりすることがあります。治療中はメガネを使用し、症状が落ち着いてから医師の指示に従って再開してください。
Q:子どもも秋のアレルギー性結膜炎になりますか?
A: はい、なります。子どもは目をこすってしまうことが多いため、症状が悪化しやすい傾向にあります。お子さんが目を頻繁にかく、充血しているなどのサインが見られたら、早めに眼科へ連れて行ってあげてください。ことができます。
Q:食べ物で気をつけることはありますか?
A: ブタクサ花粉症の人は、メロン、スイカ、キュウリ、バナナなどを食べると口の中がかゆくなる「口腔アレルギー症候群(OAS)」を発症することがあります。これは、花粉のアレルゲンと果物や野菜に含まれるタンパク質の構造が似ているために起こる交差反応と言われてます。
心当たりがある場合は、原因となる食物を避けるようにしましょう。
Q:この症状はいつまで続きますか?
A: 原因となる花粉の飛散時期によります。ブタクサやヨモギの飛散ピークは8月から10月頃ですので、一般的にその期間は症状が出やすいです。ただし、飛散時期は天候や地域によって異なりますので、最新情報をニュース、ネットなどでご確認ください。
Q:アレルギー性結膜炎は他の人にうつりますか?
A: いいえ、アレルギー性結膜炎は感染症ではないため、他の人にうつることはありません。ただし、同じように充血や目やにが出る「ウイルス性結膜炎」は非常に感染力が強いです。自己判断は危険ですので、症状があれば必ず眼科で診断を受けてください。